購入から修了まで

英会話教材としてあまりに有名なロゼッタストーン。
その価格も(当時は)高価で、なかなか手の出るものではありませんでした。
おそらく、その価格に比例して効果も絶大なのではないかと密かに憧れること幾年月、いよいよ意を決したのが2015年12月23日。自分へのクリスマスプレゼントとしてダウンロード版を購入しました。

仕事の忙しさに紛れてなかなか進みませんでしたが、2019年2月19日、ようやく最後のセクションを無事修了たところです。
少々時間がかかりましたが、最後までやってみた感想をまとめてみたいと思います。

ロゼッタストーンを購入した理由

自分は、語学音痴です。残念ながら・・・
それは十分わかっているのですが、そんな能力に反比例して世界への憧れは強く深く、スキあらばいろいろな国をうろついてみたいという欲求は高まるばかり。
そのために英語はどうしても習得したいところです。
もちろん、教室に通って先生と顔を合わせて勉強するのが一番です。
しかし、2015年の私は仕事の関係で夜は何時に帰れるか見当もつかず、土日も休みが保証されない勤務体制。「なんちゃら教室に通う。」ということは不可能に近い状態でした。(それでもギター教室には通っていましたが、仕事が重なり月1回か2回がせいぜいでした。)
そこで購入したのがロゼッタストーンというわけ。

当時は非常に高価でした

確か当時の値段はCD製品版で3万円以上しましたが、購入したのはダウンロード版。(製品版と機能は一緒ですが、製品版にはヘッドフォンマイクセットが入っていて、しかも会話のオーディオCDがついているので、PCを離れても復習できるという構造でした。)

それでもお値段は18667円を支払っています。(注文確定メールを見て思い出した。クリスマスキャンペーンで10%引きでした。)

現在は、ソースネクストが運営を引き継ぎ、4980円というビックリな値下げを敢行しています。しかも、キャンペーンの時は2000円台で買える時もありますから、何万も出して買った自分はなんだか悔しい気持ちも・・・
(しかも当時、同じ値段でスペイン語も購入している・・・泣)

最初は遅々として進まず

購入した当時は目新しさもあり、そこそこ頑張っていました。
でも、仕事の忙しさに紛れて時間を確保するのもままならず、しかも英語とスペイン語を並行して行うという暴挙に出たため、ロゼッタストーンを開いた日ですら1時間がせいぜいです。(英語30分、スペイン語30分)
油断をすると1か月くらい何もしていないこともあり、たまに開くとかなり昔からやり直しをくらう(ように思える)。「おいおい、久しぶりじゃないか。もう忘れてるだろ?だったらこの辺りからもう一回やってみたらどうだい?」と、ロゼッタストーンに言われてるような感じです。
もう最初から落ちこぼれ・・・
(きっと、この根気のなさが語学習得の壁になってるみたい。)

2018年4月から、状況が変わった

ずばり、退職です。
定年よりも若干早く辞めましたが、しばらくは再就職を拒み、自由な時間を満喫する毎日です。
そんなゆとりの中でこのサイトを立ち上げてブログを開始し、車であっちこっちの美術館に行ったり山に登ったり、そしてピースボートの旅にも行きました。
狂ったように遊びまわる毎日でしたが、ロゼッタストーンの画面に向かう事も増えてきて、4月からは毎日1時間以上をロゼッタストーン(英語)に費やしてこれました。

さらに、ピースボートから帰国した後は、雪のため遊びに出られないこともあり、1日3時間くらいPC画面にかじりついている状態です。
そして2019年2月19日、めでたく最後の画面まで到達しました。

これまでの進度をまとめると

〇2015年12月~2018年3月(27か月)
  レベル1、レベル2の途中まで
  ※仕事の忙しさから、なかなか進まず・・・
〇2018年4月~8月(5か月)
  レベル2の途中からセクション3終了あたりまで
  ※退職して時間にゆとりが出て、毎日1時間ちょっとずつ。
〇2018年9月~12月(約4か月)
  ピースボート世界一周の旅に出たため、何も進まず
〇2019年1月~2月(約2か月)
  レベル4、レベル5(終了)
  ※毎日3時間くらい頑張って進んだ!

実際にやってみて感じたこと

最初は簡単すぎる

ロゼッタストーンの特徴は、「赤ちゃんが言語を習得するように学んでいく」というコンセプトで、学習中日本語の表示はまったくありません。
(でもスタート画面、ホーム画面は日本語だから大丈夫。)

最初は「Hell!」あたりの基本的なあいさつや、「こんなの知ってるよ!」と言いたくなるような簡単な単語の繰り返しです。難しいと感じることは全くありません。
「よーし、このあたりは簡単だ。早いとこ次行こう!」と進んでも、ほんの少し進んだだけで「おい!さっきやったじゃん!」とツッコミたくなるような繰り返しが続きます。

「ロゼッタストーンて、使えないソフト?」
と、疑心暗鬼になる期間です。

最初はここからスタート。

でも、スペイン語を同時進行で取り組んだ身としては、
「一度も触れたことのない言語を覚えていくには、これくらいがちょうどいいのかもしれない。」とも感じられる画面構成と進度です。
ちなみに、英語版もスペイン語版も画面の登場人物は同じです。だから、同じ震度で進んでいくと、「あれ、この画面はさっき英語でこんな意味だったな。これがスペイン語ではこうなるのか。」と、意外なところでつながったりもします。

とは言え、こちらは語学音痴といえど中学高校大学と、およそ10年間勉強している身です。正気言うとレベル1あたりはは跳ばしても問題ないようです。

(でも、頑張れば時間はかからない筈だし、ロゼッタストーンの仕組みに慣れるためにも、最初から取り組むことをお薦めします。)

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レベル3あたりから急に難解になる場面が出てくる

最初は「おい、つまんねえぞ。」とバカにしていたロゼッタストーンが牙をむくのが「レベル3」あたりからでしょうか。
いえ、牙といっても猫の甘咬み程度ですが・・・

他の3つの場面見て、ここに入る文章言え!

新しく出てくる単語は、レベル2からレベル5まで、そんなに違いはありません。でも、文章が少しずつ長くなり、会話や発音のところでかなり苦戦します。後半になればなるほど、「長くて速い文章を一回聞いて、繰り返しきれいに発音する」作業や、「何も言わん、画面見て想像してきちんとしゃべりな。」と、かなり突き放すような課題も出てきます。
(中には理不尽と思える設問もありますが、そこはご愛敬。)

文法や重要な単語、表現はほぼ網羅している

「過去」「現在」「未来」の表現を3つの写真で表したり、後半は仮定法の表現がばんばん出てきたり、「despite(にもかかわらず)」「however(しかしながら)」など、自分では絶対に使わない(使えない)表現を思い出したり、日常会話で使うものは網羅しています。このあたりの盛り込み方は、さすが世界のロゼッタストーンと言える出来栄えかと思います。

単語によっては、完全に誤解していたものも出てきます。
(もしかしたら、レベルの低い話かもしれませんが・・・)

一番は「rarely」。完全にReallyと混同していて、「とてもすばらしい」という感覚で読んでいました。。
「写真と文章がどうもしっくりこないなあ。」と感じ、念のため「rarely」を辞書で検索してみて・・・うわー、完全に勘違いしてた・・・。

このように、ロゼッタストーンには日本語訳が一切出てこないので、えらい勘違いをしたまま進む危険性も残っています。気になる単語は、辞書でチェックすることも大切だと感じます。
(これは、あくまで自分の感想で、ロゼッタストーンが推奨しているかどうかはわかりません。)

マイルストーンは、ちょっと緊張します

ロゼッタストーンの構成は、次の通りです。
1 全体が5つのレベルに分かれている。
2 各レベルは、4つのユニットに分かれている。
3 各ユニットは、4つのレッスンと、ひとつのマイスストーンに分かれている。
4 各レッスンには、「発音」「語彙」「リスニング」「文法」など、10のイベントがある。(※繰り返しもあるので、全てが別ものではない。)

各ユニットの最後にあるのが「マイスストーン」というイベント。
これは、それぞれのユニットで出てきた表現を織り交ぜながら、物語の一人になって会話をする設定になっています。
これが、最初は意外に大変なのです。

会話は、文章を見て読む場面と、前後の流れから判断してノーヒントで発音する場面が出てきます。最初はこれが全く理解できず・・・

でも、いくつかのマイルストーンを経験すると、だんだん求められるものがわかってきます。ほとんどが、次の場面の答えを見て、その答えになるような質問をするという形になっていることに気づきます。
あとは時間との勝負。ぼやぼやしてると、すぐに『ポン!』という音とともに模範解答が出てきます。その前にとにかく喋る。
ここが一番大変なところでしょうか。

右の写真(次の場面)を見て、質問をする。慣れるまで難しいです。

音声認識システムは、まあまあ良くできている

発音の診断は、まずまず正確です。全てきちんと言えなくても合格になるのですが、「his」と「her」を間違って発音すると、その部分は「ちゃんと言ってないよ」と表示されます。(きちんと言えた部分だけ白い文字になる。)

文章は7割言えてれば合格ランプがつくのですが、意外に難しかったりするのが単語の発音。何度繰り返しても合格にならず、誰もいない部屋で同じ単語を叫び続ける姿が、ちょっと笑えます。

この教材をオススメできるか

なんとなく簡単で、あまり勉強になってないような感覚になるかもしれません。でも、発音練習は確かに身になっているようだし、何度繰り返しても新しい発見が出てきます。
見た目以上に深い教材かもしれません。

おまけに料金が4980円という大幅な値下げも敢行しましたので、これを買わない理由はもうないと言えるでしょう。
(この文章を書いている時点では、キャンペーンで2980円です。)

もし、みなさんが英語以外の言語を勉強したいと思ったら、ロゼッタストーンは効果的な学習かもしれません。その際、英語版をやっていると、新しい言語についても類推することができます。その意味でもまず英語版をやっておく意味がありそうです。

また、英語版には、中上級クラスも別売されています。
こちらは購入してないので詳しいことはわかりませんが、初級版よりはボリュームが少ないとの話もあります。
でも、せっかくロゼッタストーンの学習ルールに慣れたのですから、挑戦してみる価値はあると思います。

ちなみに、時々キャンペーンで「英語フルバージョンセット」や「24言語まるごとパック」なども割引で販売されています。
(この文章を書いている時点で、英語中上級とTOEIC対策パックが14800円)
今後も1月や4月など年の節目にキャンペーンをやるでしょうから、そのタイミングを狙ってもいいでしょう。

こんなパックが、時々キャンペーンで売られてます。

ロゼッタストーンだけでペラペラになるというものではありませんが、かなり力がつくのも確かですから、ぜひみなさんも挑戦してくださいね。

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