旅のついでに全国の県立美術館を巡っています。県そのものの規模や、美術館建設時期の違いなどもあり、いいろいろなタイプの美術館を見るのは楽しいものです。さて、福井県立美術館はどうでしょうか。

歴史ある建物だが古さは感じない

 建設は1977年ということで、他県に比べるとやや古いです。
「古い美術館ベスト10」に入っています。
でも、行ってみるとそれほど古い印象はありません。きっと古く感じさせないような工夫がなされているのでしょう。

目を引く建物ではないが、きれいです。

参考 各県美術館の建設年度

1963年 和歌山県立近代美術館
1968年 広島県立美術館
1972年 栃木県立美術館
1973年 奈良県立美術館
1974年 群馬県立近代美術館
      千葉県立美術館
1976年 熊本県立美術館
1977年 福井県立美術館⇦⇦⇦⇦⇦今回の訪問地
      北海道立近代美術館
      国立国際美術館(大阪)
1978年 山梨県立美術館
1979年 山口県立美術館
1981年 宮城県立美術館
1982年 埼玉県立近代美術館
      岐阜県美術館
      三重県立美術館
1983年 石川県立美術館
      佐賀県立美術館
1984年 福島県立美術館
      滋賀県立近代美術館(2021年リニューアル予定)
1985年 山形美術館
      福岡県立美術館
      鹿児島市立美術館
1986年 静岡県立美術館
      京都国立近代美術館
1988年 茨城県近代美術館
      岡山県立美術館
1990年 徳島県立美術館
1992年 愛知県美術館
1993年 新潟県立近代美術館
      高知県立美術館
1994年 秋田県立近代美術館
      宮崎県立美術館
1998年 愛媛県美術館
1999年 島根県立美術館
      香川県ミュージアム
2001年 岩手県立美術館
2002年 兵庫県立美術館
2003年 神奈川県立近代美術館 葉山館
2005年 長崎県美術館
2006年 青森県立美術館
2007年 沖縄県立博物館・美術館
2012年 東京都美術館
2013年 秋田県立美術館 平野政吉コレクション
2015年 大分県立美術館
2017年 富山県美術館

今後の開館予定
2021年 長野県信濃美術館 本館
2024年 鳥取県立美術館

当日は「スーパークローン展」でした

「スーパークローン展」って何?結局複製なのですが、複製だからといって侮れないものですね。大塚国際美術館のように、複製だけで成り立っている美術館もあるわけですからね。
 基本が複製なので、展示内の撮影もOKのところがありました。

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笛を吹く少年の立体像などもあって、楽しめました。
こちらは東京芸大の模写作品。すごい精度です。

喫茶室「ニホ」 落ち着いたいい雰囲気です

 美術館の片隅にある小さな喫茶室「ニホ」。店員さんの笑顔が素敵です。その人柄が店内の雰囲気を作っているようで、とても居心地の良い空間になっておりました。メニューは普通で、とりたてて「これがウリです。」というものは感じませんでしたが、きちんと仕事をしているようで、コーヒーもケーキもとても美味しかったです。(遠いもので)もう一度福井県立美術館に来るかどうかは微妙ですが、もし再訪する機会があれば、この喫茶室にも確実に立ち寄るでしょう。そう思わせる空間でありました。

リンク 福井県立美術館

リンク 喫茶「ニホ」facebook

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