全国47都道府県に、県立美術館があります。すべての県を制覇することを目的に、

第3回目は 群馬県立美術館です。

実は私、1年だけ群馬県民だったことがありまして・・・

ちょっと懐かしい場所なのです。

美術館は初めてですが。

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群馬県立近代美術館はここにあります

JR高崎駅東口より、市内循環バスぐるりん「群馬の森線」9系統(約38分)、10系統(約26分)、または「岩鼻線」15系統(約25分)で、いずれも「群馬の森」下車。(200円)

自動車で行くことが前提になっている立地です。
これは、東京に住んでいる人にとっては厳しいのですが、
逆に車を持っていることが前提の地方では、駐車場を広く取れる立地というのも大切です。

群馬県立近代美術館は、こんな建物です

ひとつの大きな建物の中に、近代美術館と歴史博物館があります。

2つの博物館は、連絡通路でつながっていました。

奥の通路を通ると、歴史博物館です。

館内は、白と、コンクリートを基調としたシンプルなデザイン。

車いすとベビーカーが入口に並んでいます。

微妙にデザインの違う物ばかりなので、おそらく年次計画で1台か2台ずつ追加したものと思われます。
車いすを準備している施設は多いですが、これくらいの数、しかもベビーカーまで充実している施設は初めてです。

今回の企画展は、「生誕150年 湯浅一郎 展」

当日券610円でした。
(10円て、なんだろう・・・)

この、「湯浅一郎」という画家の絵が、予想外に良かったです。

明治元年、近代の夜明けを告げるその年に一人の画家が現在の群馬県安中市で生を受けました。その名は湯浅一郎(1868~1931)。醤油味噌醸造販売を営む裕福な家と、新島襄とも親交のあった先進的な父、治郎の存在による恵まれた環境のもと、当時はまだ珍しかった西洋画(油絵)に出会い、洋画家を志します。山本芳翠やフランスから帰国したばかりの黒田清輝に師事し、明るい光の反射や空気感を描き出す「外光派」と呼ばれた画風を身につけました。
明治から昭和にかけての日本は、洋画を学ぶこと自体難しかった時期から、ヨーロッパで学んだ画家たちによって次々と新しい芸術が紹介される時期へと大きな変化を遂げています。その激動の流れに身を置きながらも、湯浅は自分の絵を目でとらえることのできる世界に求め、その生涯をとおして何気ない日常的な女性の姿や風景を描き続けました。
この展覧会は湯浅一郎の生誕150年を記念し、油彩、水彩、素描など約120点により、その画業をあらためてふりかえろうとするものです。滞欧中に制作されたベラスケスの模写、装丁や壁画の仕事、様々な資料からも、この画家の生涯とその時代を感じていただければ幸いです。 (美術館HPより)

海辺逍遙 1900年 油彩
母と子 1921年 油彩

ベラスケスの模写も展示されていましたが、模写の作品に魂が宿るものもあるのかと感嘆。

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おそらく群馬に来なければ「湯浅一郎」という人を知ることもなかったでしょう。

日本全国、すごい人物がいるのですね。

企画展を見れば、もちろん常設展も入れます。

おそらく湯浅一郎氏の作品も、通常は常設展の中で見られるのでしょう。

常設展のみの入場は300円です。

群馬県立近代美術館のコレクション

 群馬県立近代美術館では、1974年の開館以来、企画展や美術作品に関する研究、教育普及活動とともに、優れた美術作品の収集に努めてきました。現在その収蔵作品は約1900点にものぼります。本県ゆかりの作家たちの作品、日本の近代美術、海外の近代美術、日本と中国の古美術を中心とした戸方庵井上コレクション、そして現代美術のコレクションの代表作をそれぞれご紹介します。これらの作品は、当館の常設展示室に展示されるほか、国内外の展覧会等に出品されることもあります。(展示室には限りがありますので、すべての作品が常設されている訳ではありません。また、版画、日本画、染織作品等一部の作品は保存のため、年間約1ヶ月間のみの展示となっています)(公式HPより)

常設展には、西洋と日本の近代美術作品の部屋があり、

ルノワール、モネ、ヴラマンク、ルオー、ピカソなど有名な画家の作品があります。

このあたりは人気がある作品なので、おそらく通年での展示になっているでしょう。

主な作品は、モノクロ写真入りの解説シートがあり、持ち帰りができます。

福沢一郎の部屋
日本のシュルレアリスムをリードした後独自の作風を築いた福沢一郎(生誕120年、群馬県富岡市出身)を特集展示しています。

画像がなくて申し訳ありませんが、一瞬「ダリ!?」と感じた絵もありました。

好き嫌いはともかく、楽しめます。

富岡市に、福沢一郎記念美術館がありますので、興味のある方はそちらへもどうぞ。

しるくとみおか ~富岡市観光ホームページ~

世田谷にも美術館がありますね。

福沢一郎記念館のページ

(ワードプレスでページを作成していますね。)

山口薫の部屋
具象と抽象がとけあった詩情あふれる作品を多くのこした山口薫(没後50年、群馬県高崎市出身)ということ。
すみません。はじめて知りました。

若い月の踊り 1968年 油彩

1967年頃から体調を崩していたようですが、病気になっても絵筆を握り続けていたという。

やがて、死が近づくにつれて余計なものが削ぎ落されていったのだそうです。

画家って、なんだか精神的に大変な仕事ですね。

上の作品を描いた1968年に、50歳で亡くなっています。

山口薫氏の絵は、出身地である高崎市美術館にも、いくつかの作品があります。

高崎市ホームページ

群馬県立近代美術館のレストラン

「森のレストラン ころむす」があります。

ランチタイムが終わっていて、残念ながら利用しませんでした。

美術館のページを見ると、

森のきのこ豆腐ハンバーグ
900円(ドリンク付き1100円)

森のきのこコロッケとおむすび
味噌汁付き550円(ドリンク付き750円)

なかなか庶民的でおいしそうなメニューがあります。

特性プレートや松花堂弁当など、何回でも利用できそう。

時間切れで利用できなかったことが、ほんとに残念です。

※午前中は、赤城山登山をしていたので、とても間に合いませんでした。

レストランころむすのページ

群馬県立近代美術館は

とても広い公園の中にあり、家族でのおでかけにもいいですよ。

参考リンク

 群馬県立近代美術館HP

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