宇奈月温泉から出発する「黒部トロッコ列車」は、美しい渓谷が楽しめる人気観光スポットです。通常は往復のトロッコ列車で終点まで行き、駅から散策したり付近の温泉に入って過ごすのですが、事前に申し込めば「さらに先の黒部」に行くことができます。

事前の申し込みは少々面倒

 1日4便のツアーが開催されていますが、ネットで申し込むことができます。そこまでは普通の申し込みなのですが、それが完了すると、所定の用紙に参加者情報を記入して、ファックスで関西電力に送らなければなりません。
 テロ等の犯罪予防の意味もあるのでしょうが、ネット申し込みの段階で個人の情報を入力するようにしたらいいのではとも思います。このあたりは改善の余地がありそうです。

パノラマ展望ツアーHP(申し込みはこちら)

終点の欅平までは普通にトロッコ列車に乗っていきます

駅の2階にはツアー受付と簡単な展示があります。

 宇奈月温泉の駅に着いたら、2階のツアー受付窓口に行きます。(通常の切符売り場ではないので注意が必要です。)そこで切符を受け取り、電力会社のスタッフから持ち物検査をされます。(これは形式的なものかな?持ち物検査の後で車から荷物持ってきても、何のチェックもありません。)
 そして時間になると普通にトロッコ列車に乗り込みます。

首から参加章をかけておきます。(トロッコはまさかの貸切り)
途中、猿渡りの橋も見えます。
雪渓も残ってました。

 トロッコ列車それ自体は景色も良く、所々で室井滋さんナレーションの解説もあって楽しめます。ちなみに私が乗ったのは平日朝一番の列車、しかも雨が続いていたので客も少なく、なんとトロッコ一台が一人だけの貸切りになりました。

終点で降りたら、乗り換えます

 欅平駅に着くと、関西電力の係員がホームで待っています。一般客は駅の出口に向かいますが、ツアー客(この時は3人)はホームでしばらく待機。すると、反対側から別の列車がやってきました。

この列車で先に進みます。
ツアー客(3人)よりスタッフが多い状態。
坑道は黒部ダムまで続いていて、そこまで行くツアーもあるそうです。

 列車に乗り込むと、係の方から行程の説明と注意を受けて出発。列車はトンネルに入り、途中スイッチバックをして方向を変えて進みます。
 列車を降りると今度はエレベーターに乗り換え、さらに坑道を進んでようやく地上に出ます。そこからさらに20分程度山道を登ると、展望台に到着です。

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エレベーターは資材運搬用。
さらに坑道を進み、外の光が見えてきた。
ここからは山道を歩きます。
展望台に到着。残念ながら雲で眺望がいまひとつでした。

ツアーが終わったら欅平駅で解散

 眺望を堪能したら、元の道を戻り、再びエレベーター、そして坑道内の列車に乗って欅平駅に戻ります。
 ツアーはそこで解散。ここからは普通に欅平の景色を楽しみます。

駅には売店や食堂、資料館もあります。
秘境めぐりを無料で案内してくれるそうです。時間があれば活用したいですね。
人喰い岩。駅から歩いて5分程度。
川べりに降りると足湯があります。

まとめ

 ツアー料金はトロッコの往復込みで6000円。普通にトロッコ列車のみに比べると約2000円高いです。でも、一般の人が入れない電力会社の坑道内部に入ったり、説明を聞いたり、欅平駅よりもかなり高い展望台に行けたりと、コスパは悪くありません。トロッコ列車ファンで、何度も行った経験のある方なら、一度は参加しても損はないです。ぜひ申し込んで下さいね。

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