久々に自転車を走らせて「最上三十三観音」の続きをやりました。前回は「13番 三河村」まででした。今日はここから再スタートになります。

三河村 ここから再スタート!時刻は7時30分。

14番 岡村(真言宗)

 14番の前に、中山町民愛好の「高取山」に登ったので、少々疲れが溜まっております。登山自体は往復1時間足らずだけど、登山口までの自転車の登りで太ももを使い果たしてしまった。まだまだ先は長いのに・・・。
 で、山を降りると10分足らずで到着するのが「14番 岡村」。近所のおばさん(お姉さんだったらごめんなさいっ!)が丁寧に掃き掃除をしていました。
 こちらの御本尊は行基菩薩が彫ったという千手観音。雨乞いの神なのだそうな。先週大雨に見舞われたばかりなので、しばらくは大人しくしていただきましょう。祈願するのはいつも通りの「家族の健康、幸福」と「恥ずかしくてとても言えない煩悩の実現」。(後半のお願いは、未だに聞き入れられません。)

自転車で足を使ったので、ほぼ平地の立地がうれしい。
おばさん(お姉さん)の手入れの行き届いた境内。
御朱印は2人が交代で担当してるようだ。今日の当番は石川さん。

15番 落裳(曹洞宗)

 岡村を出ると、最上川を渡り、寒河江市に向かいます。最上川は、先日(2020年7月29日)に降った大雨洪水の影響で、木がなぎ倒されているところもあります。山形県は災害の少ない場所ですが、今回はやられました。かなり浸水したところもあります。不幸中の幸いなのは、犠牲者がいなかったこと。

 最上川を渡り、寒河江市に入ってからは、10分少々で「15番 落裳」に到着です。こちらはなんと言っても松の木が素晴らしい!手入れが行き届き、形も良く、これぞ「日本の松の木」といえる出来栄えです。松の木を見るだけに行く価値があります。
 ここでも家族の幸福と不謹慎なお願いをして次に行きましょう。

立派な松の木に観音堂が隠れちゃってる。
松の木は手入れの真っ最中。
どうもありがとうございました。

16番 長岡(真言宗)

 「落裳」から「長岡」までは、寒河江の街中を走るだけで、距離もそれほど遠くないのでストレスなく行き着きます。住宅地の中の狭い通りにあるので、「たまたま通りかかった」というロケーションではありません。
 境内はきれいの整備されていて、清潔感があります。観音堂の前の水道もきれいだったので、ボトルに水を補給させていただきました。

長岡観音前
なんか、スッキリしてる。

17番 長登(真言宗)

 「長岡」から次の「長登」までは10キロの道のり。寒河江川沿いに登る形にはなりますが、ほぼ傾斜はゼロといえるルートです。ここは新しいバイパスができていて幅も広いので、自動車を気にする事なく快適に進めます。でも、後半は片側一車線の昔からの道が控えています。路側帯はほとんどなく、1mに満たないガタガタの歩道を走るしかありません。その歩道も、建物や脇道の度に下がって上がって、しかも段差があって自転車はダメージを受けるし・・・。日本の道路は、とくにこのあたりは「道路は自動車が通るところだ!」と言わんばかりの、自転車に優しくない道がたくさん残っています。
 おまけに、かなり気温も上がってきました。少しずつ疲労が溜まってきます。

やっと着いた。

 ようやく着いた「長登」は、道路に面していて、わかりやすい場所。(いや、他に道路がないから、迷いようがない。)
 さっそく駐車場に自転車を停めて、、、あれ?観音堂はここじゃないの?
徒歩5分て書いてある・・・。地図に従い、山ぎわの細い道を登り・・・。
最後に石段が出てきた。

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ん?ここから歩くの?
登り、きついなあ。とぼとぼ。
最後に石段ですか!
心が折れそう。

 自転車でかなり疲労している体に、これはキツい。でも、ここまで来て行かないという選択肢はないので、ひーひー言いながら登ります。
 登り切ったところで、水と携行食(エネルギーバー的なもの)を摂取。蚊がぶんぶん飛んでるので、ここは早々に退散です。

17番 長登
油断すると転げ落ちそう。
よし、次行くぞ!

18番 岩木(天台宗)

 せっかく頑張って自転車を走らせた道を再び戻ります。次の目的地「岩木」までは15キロ。どうやら最後に上りがありそうなものの、基本的には平坦なルート。そろそろ昼も近いので、どこかで食べなくちゃ。
 自転車を走らせ、そろそろ寒河江市に戻ったところに「ローソン」がありました。ここで、パンを2個とコカコーラを1本購入。店先で飲み食いて、ゴミはローソン内のゴミ箱に投入。ここからは北上し、河北町に入ります。
 河北町には「べにばな資料館」があり、その前を通過しますが、先は長いので今日は通過します。予想通り最後の1キロほどは登りですが、なんとか根性出して押すこともなく到着。それでも太ももはそろそろ限界が近づいているようで、観音堂への石段を一気に登れず、途中で休んでしまいました。へろへろです。
(今にして思えば、軽い熱中症?)

 岩木観音は、観音堂に直接お札を貼るのは禁止です。これは今までになかった展開だな。まあ、確かに改築したばかりのようで、きれいな状態ですから、あまり無造作にぺたぺたやられるのも抵抗ありますね。

19番 黒鳥(曹洞宗)

 岩木から黒鳥までは、村山盆地を西から東に横断する形になります。早くも体は限界に近づきつつあり、途中の自動販売機で「エナジーストロングなんちゃら」を買って飲んだりしながら進みます。もはや軽快に走るというものではなく、時速10キロくらいのちんたら走り。
「ああ、こんなことしなきゃ良かった。」という後悔の念と、
「いや、まだ行ける。」という根拠のないやる気が交互に訪れては消えていきます。いつも思うのですが、こんな場面で「だめだ、もうやーめよっ!」と中止する決断て、とても勇気がいるし大変なエネルギーを要します。

 で、今回はというと、やめるタイミングを逸して惰性で進んでます。途中、道を一本間違い、片道3キロほどロスしながらも、ようやく今日の最終目的地である「19番 黒鳥」に到着。ここも、最後はかなりの登り坂。もはや自転車で駆け上る体力も気力もなく、「下りは気持ちいいだろうなあ。」と思いながらも自転車を押す気持ちもなくなり、下に自転車を置いて歩いて登ることに。
 普通なら一気に走って登れる程度なのに、途中で休憩しながらようやく到着しました。観音堂脇の駐車場には展望台も見えますが、もはやそこまで行く気力もなく、写真だけ撮り、観音堂で手を合わせ(それでも煩悩のお願いは欠かさず)、しばらく脇のベンチで放心状態。
 かなり暑くて大変だったけど、なんとか最後までたどり着きました。

景色良さそう。でも、そこまで行く体力がない。
ベンチさん、ありがとう!
本日の最終目的地、19番 黒鳥

 いや、これで終わりではないんだ。帰らなくちゃいかん。ここから家までは、まだ25キロ以上ある。
 途中の農協のショップでペットボトルを2本とアイスクリームを買い、30分の休憩を取り、再びペダルを漕ぎはじめます。気持ちはかなり回復しています。「途中で嫌になったら、天童温泉に泊まってやるんだ。」と、やりもしないくせに旅館の食事を想像しながら、意外にあっさりと我が家に到着。

今日の走行距離は、ほぼ100キロになりました。

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